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ゴールデンレトリバーは賢く優しい性格の人気者!価格やブリーダー、しつけや飼い方は?

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いまや人気犬種の常連であるゴールデンレトリバー。

ジャパンケンネルクラブの登録数も2016年の時点で12位、年間5000頭以上も登録されています。

優しい目と穏やかな性格、美しい被毛が非常に魅力的ですね。

大型犬であるにもかかわらず人気が衰えないゴールデンレトリバー。

今回は、ゴールデンレトリバーの性格や特徴、価格やブリーダー、しつけのポイントや気になる病気など、彼らの魅力について詳しくみていきたいと思います。

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ゴールデンレトリバーってどんな犬?

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーはイギリス原産の犬種で、19世紀半ばにスコットランドのトィードマウス卿の交配により生み出されたのが起源とされています。

この時交配されたのは、ニューファンドランド犬とウェイビーコーテッド・レトリバーから生まれた黄色い被毛のレトリバーとツウィード・ウォーター・スパニエルです。

その後さらにアイリッシュ・セッターやブラッドハウンドなどとの交配が行われ、現在のゴールデンレトリバーの形を確立していくことになります。

 

1903年、イギリスケンネルクラブに登録された当初はフラットコート・ゴールデン(フラットコーテッド・レトリバーの黄色い犬)という名前でしたが、1911年にはゴールデンレトリバーもしくはイエローレトリバーと呼ばれるようになりました。

そして1920年、ついにイエローが削除されゴールデンレトリバーとして統一されたのです。

 

ゴールデンレトリバーは狩猟能力に優れていたため、陸でも水中でも対応することができ、仕留めた獲物を回収してくれる鳥狩猟用の犬を求めていた当時の狩猟家たちの関心を引き、一気に人気となりました。

因みに、名前の“レトリバー”とは“回収犬”という意味です。

ゴールデンレトリバーはやがてアメリカにも渡っていくこととなりますが、アメリカにおいても人気が出て、現在でもアメリカでは人気犬種の一つとされています。

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体の特徴

それでは、ゴールデンレトリバーの特徴についてみていきましょう。

 

ゴールデンレトリバーは、体高がメスは54~57cm、オスは58~61cm程度、体重がメスは24~30kg、オスは29~34kg程度であるため大型犬に分類されています。

体高より体長がやや長く、回収犬として活躍していたこともあり筋肉質でたくましい体つきをしています。

 

幅広く大きな頭部を持ち、耳は垂れ耳、アーモンド形の目が特徴です。

嗅覚に優れ、泳ぎも得意です。

 

実はゴールデンレトリバーは、イギリスタイプとアメリカタイプの2種が存在します。

イングリッシュゴールデンレトリバーは先ほど述べたとおりイギリスで作出されたタイプで、特徴としてはがっしりとしていてマズルは短め、被毛は少々短めでウェーブがかっており、毛色はホワイトもしくはクリームです。

 

一方のアメリカンゴールデンレトリバーは、アメリカに渡った後独自に品種改良されたタイプで、特徴としてはスレンダー体型でマズルは長め、被毛は艶のある長毛で毛色はゴールドやブラウンです。

 

一般的にイギリスタイプは薄めの毛色、アメリカタイプは濃いめの毛色ですが、いずれの被毛もダブルコートでアンダーコートは密生しているため撥水性があります。

そのため、水の中でも活動することができるのです。

ゴールデンレトリバー

 

寿命

ゴールデンレトリバーの寿命は、大型犬ということもあり10~12歳程度と言われています。

 

性格

次に、ゴールデンレトリバーの性格についてご説明します。

 

ゴールデンレトリバーは、とても穏やかで優しく、社交的な性格をしています。

飼い主や家族に対して忠実なだけでなく、他種の犬や知らない人間とも友好的に接することができます。

そういう意味では番犬には向かないと言って良いでしょう。

 

また、ゴールデンレトリバーは賢く忍耐強いためしつけも比較的しやすいです。

その賢さと穏やかな性格、そして大型犬ということから、ラブラドールレトリバーとともに盲導犬や介助犬としても活躍しています。

もちろん、家庭犬にも適しており、アメリカだけでなく日本においても人気の犬種です。

彼らは寂しがり屋という一面もありますので、もし家族に迎え入れたならば家族と密にコミュニケーションをとれる環境を整えてあげましょう。

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ゴールデンレトリバーの値段やブリーダーは?

ゴールデンレトリバーを飼育したいとなった場合ですが、ゴールデンレトリバーはペットショップやブリーダー、里親制度を利用することによって手に入れることができます。

 

ゴールデンレトリバーはペットタイプとショータイプに分かれ、飼育目的によって購入価格が大きく変わります。

ペットタイプは大体10~15万円程度、ショータイプは20万円以上と考えておくと良いでしょう。

ショータイプの場合は価格に幅があり、チャンピオン犬の血を引く子犬などは50~60万円します。

 

また、アメリカタイプよりもイギリスタイプの子犬のほうが高い傾向にあるようです。

血統にこだわらず気軽にペットとして飼育したい場合はペットショップか里親制度で十分ですが、より血統のよい子犬を求めるならば専門のブリーダーに相談してみると良いでしょう。

ただ、いずれの場合も子犬の健康状態をよく確かめたうえで購入してくださいね。

 

ゴールデンレトリバーのブリーダー情報はこちら!https://www.dogoo.com/cgi/wssn/wssn_sdg.cgi?category=05greto

 

飼育にかかる費用

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは大型犬なので、飼うための設備や餌代などの費用が他の犬に比べると高額になってしまいます。

具体的な費用例としては、

・餌、おやつ代...毎月15,000~30,000円

・ケージ...20,000~100,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー10,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・トリミング代...1回6,000~10,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった際も大型犬の医療費は高額になりがちですので、費用面でもよく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

ゴールデンレトリバーは、しつけについては前述したとおり比較的手がかからない犬種です。

ただ、幼犬のうちから甘やかしてしまうと、当然言うことを聞かない場合が出てきます。

彼らは大型犬なので、成犬になってからは力で制御できなくなってしまう可能性があります。

そうならないためにも、幼犬のうちから服従訓練を徹底して行い主従関係を築き上げ、社会性も身につけさせておきましょう。

 

飼育する際の注意点

ゴールデンレトリバー

さて、ではゴールデンレトリバーを飼育することとなったら、どのような点に注意する必要があるあるのでしょうか。

 

飼育環境

まず、ゴールデンレトリバーは大型犬であるため、十分な飼育スペースを確保してあげてください。

彼らは人間とともに働くことを目的として生み出された犬種です。

よって、基本的には室内飼いとし、常に人間と触れ合うことができて自由に動き回れる環境を整えてあげましょう。

やむを得ず屋外飼育となってしまっても、常に家族の姿が確認できるなど寂しくない環境を作ってあげてください。

 

運動量

次に、運動量についてですが、ゴールデンレトリバーは非常に活発な犬種なので毎日十分な運動をさせる必要があります。

散歩は1日2回、各1時間程度行い、時にはドッグランや広い場所に連れて行って思いっきり走らせてあげると喜びます。

水遊びも得意なので、夏場は川や海に行って遊ばせてあげても良いでしょう。

 

いくら穏やかな性格とはいえ、運動不足によりストレスが溜まると問題行動が起きる可能性もあります。

普段から、ボール遊びなどちょっとした遊びも交えながらコミュニケーションを図っていきましょう。

 

被毛のお手入れ

最後に、被毛のお手入れについてですが、彼らは毛が長く四肢や尻尾などに毛玉ができやすくなるので、ブラッシングはまめに行う必要があります。

艶のある美しい毛並みを保つためにも日々のブラッシングが重要になるのです。

最低でも週に2~3回のブラッシングを行い、定期的にシャンプーもしてあげましょう。

 

換毛期には抜け毛が増えますので注意してください。

被毛のお手入れを怠ると皮膚病の原因ともなりますので、どんなに忙しくても怠らないよう気をつけましょう。

 

ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーのような大型犬は、小型犬に比べるとどうしても寿命が短いと言われています。

できる限り長生きさせるためには日頃から愛犬の健康に気をつける必要がありますが、ゴールデンレトリバーの場合どのような病気にかかりやすい傾向になるのでしょうか。

 

股関節形成不全

まず、ゴールデンレトリバーが発症しやすいと言われているのは、股関節形成不全です。

股関節形成不全とは、太ももの骨と骨盤を結合させる股関節の形が異常である状態の病気です。

股関節形成不全は生後6カ月頃から発症することが多く、大型犬の場合は成長の度合いが大きく股関節に負担がかかってしまうことから発症率が高いと考えられています。

 

股関節形成不全になると、

・後ろ足をうまく折たためない、スキップやウサギ跳びのような動き、歩行時に腰が左右に揺れる

といった症状が見られます。

 

先天的な要因が7割を占める病気なので、ブリーダーから購入する際には親犬がこの病気にかかっていないかあらかじめ確認すると良いでしょう。

 

また、先天的でなくても滑りやすい床で生活するなど環境が悪いと発症することがあります。

室内で犬を飼育する際には、滑り止めの床材を敷くなどくれぐれも注意しましょう。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症に注意する必要もあるでしょう。

甲状腺機能低下症とは、喉にある甲状腺機能が低下してしまい、正常に甲状腺ホルモンが分泌されなくなる病気です。

 

甲状腺機能低下症はゆっくりと進行していく病気なので、毎日観察を怠らず、

・元気がなくなってきた、左右対称性の脱毛ができた、尾の毛が抜ける、皮膚の乾燥、体重の増加、寒さに弱くなる

といった異変をすぐに察知することが大切です。

日頃から愛犬の健康に気を配り、防げる病気はできるだけ防いでいってください。

 

がん

また、ゴールデンレトリバーは血管肉腫骨肉腫リンパ腫といったがんにもなりやすいと言われており、がんによる死亡率も高いです。

骨肉腫の症状としては、

・足に硬い不自然な膨らみ、足を引きずる、歩くのを嫌がる、元気がなくなり運動が減る

といったものがあります。

 

遺伝的な原因も考えられますが、人間同様、食事などの生活習慣や環境が大きく影響しているとも言われます。

ゴールデンレトリバーはがんにかかりやすいことを念頭に置いて、予防のためにも幼犬のうちから健康的な食事管理を行っていきましょう。

シニア期に入ると発症率が高まっていきますので、定期検診も忘れずに行ってください。

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胃捻転

他にも、ゴールデンレトリバーは胃捻転を発症しやすいです。

胃捻転とは、何らかの原因で胃が捻れてしまう病気で、症状が現れたらすぐに処置をしなければならないほど緊急性の高いもので、死亡率および再発率が高い命に関わる病気です。

 

胃捻転の原因には、

・早食い、ドカ食い、食後すぐの運動、ストレス、加齢

などが挙げられます。

 

大型犬は深い胸を持っているため、胃の中のガスを吐きだすことが難しいため、特に発症しやすいと言われています。

食後しばらくしたら、

・お腹が膨れてきた、何度も吐こうとする、落ち着きがない、大量によだれを垂らす、腹痛

といった症状がみられた場合は、一刻も早く動物病院へ行きましょう。

 

胃捻転を防ぐためには、

・食事は1日数回に分ける、食後すぐの運動は避ける、早食いや水のがぶ飲みをさせない

といった対策をしていきましょう。

 

胃拡張や胃捻転は命にかかわる病気なので、こちらも食事管理に気をつけて予防に努めてくださいね。

 

皮膚疾患

長い毛を不潔にしたままにしておくと、アレルギー性皮膚炎などの皮膚病を起こしやすくなります。

皮膚疾患は日頃のお手入れ方法、飼育環境によって発症する恐れがあるので、常に被毛を清潔に保ち快適に生活できるよう配慮しましょう。

 

一度皮膚病を発症すると治療が長引くことが多いので、少しでも

・皮膚のべたつき、皮膚からの異臭、脱毛、かゆみ、大量の鱗屑やフケ、皮膚を過剰に掻き毟る

といった異常がみられたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

 

いずれにしても、愛犬に何らかの異変を感じた場合はすみやかに動物病院を受診しましょう。

愛犬が健康でいるためには、常日頃から環境を整え飼い犬を観察することが大切なのです。

 

まとめ

ゴールデンレトリバーはイギリス原産の大型犬で、体高58cm体重30kgほどの大きさになります。

穏やかで優しい性格のうえ、賢く忍耐強くもあるため、しつけも比較的しやすい犬です。

 

ゴールデンレトリバーの穏やかな表情は、私たちに癒しを与えてくれますね。

特徴や性格を知るにつれて彼らの魅力が高まり、常に人気犬種の上位にランクインされるのも頷けます。

 

ゴールデンレトリバーは大型犬であるうえに体力があるため、飼育するのは少々大変かもしれません。

また、がんのような大病を患う可能性が高いことを考えると、将来的につらく悲しい思いをするのではという心配もあります。

しかし、共に幸せな時間を過ごすことは愛犬にとっても私たち人間にとっても大きな喜びとなります。

先のことを心配するよりも、限られた時間をいかに充実させるかを優先させると素晴らしい日常を過ごすことができるでしょう。

 

また、股関節形成不全にしても甲状腺機能低下症にしても、発症した場合は何らかの異常行動が見られますので、少しでもおかしいと感じた場合はできるだけ動物病院を受診してください。

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