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ジャーマンピンシャーは筋肉質で美しいけど病気に注意!性格や特徴、価格は?

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ドーベルマンを生み出す際のベースとなったジャーマンピンシャー。

日本ではまだ馴染がなく、どんな犬か知らないという方も多いと思います。

彼らは古くからドイツで猟犬として活躍しており、引き締まった体つきに凛々しい顔が魅力の犬です。

今回は、このジャーマンピンシャーの性格やしつけのポイント、価格、気になる病気について詳しくみていきましょう。

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ジャーマンピンシャーってどんな犬?

ジャーマンピンシャー

ジャーマンピンシャーは冒頭でも述べたとおりドイツ原産で、1879年にドイツで犬種登録されている、古い歴史を持つ犬種です。

 

ジャーマンピンシャーは、ドイツで主にネズミを対象とした狩猟や家畜の番といった使役犬として活躍していました。

“ジャーマンピンシャー”の“ピンシャー(Pinscher)”はドイツ語ですが、英語の“pinch”、フランス語の“pincer”、つまり“つまむ、つかむ”という言葉が由来であると考えられています。

 

彼らの祖先は、スタンダードシュナウザーの祖先と同じ母犬から生まれた兄弟犬であると言われており、毛質の違いによって別々に繁殖が行われました。

つまり、剛毛で中長毛のワイヤーヘアの方はスタンダードシュナウザー、短毛のスムースヘアの方はジャーマンピンシャーとしてそれぞれ独立していったのです。

 

ところが、ジャーマンピンシャーは第一次、第二次世界大戦の影響で急激に個体数が減少し、絶滅の危機に瀕してしまいます。

1958年、なんとかジャーマンピンシャーを復活させようと西ドイツで再生プロジェクトが発足します。

そして、西ドイツのミニチュアピンシャー4頭と東ドイツから密輸した純血のジャーマンピンシャー1頭を基礎として交配が行われ、徐々に個体数が回復し犬種として復活することができました。

現在存在するジャーマンピンシャーは、このときの5頭の血を受け継いでいることになります。

 

現在、ジャーマンピンシャーは世界中で使役犬としてだけではなく、ショードッグや愛玩犬として親しまれています。

因みに、再生プロジェクトの際に使用されたミニチュアピンシャー及びドーベルマンは、ジャーマンピンシャーをベースとして作出された犬種です。

いずれもジャーマンピンシャーと外見が良く似ていますが、別犬種として狩猟犬や警察犬として活躍しています。

 

体の特徴

それでは、ジャーマンピンシャーの特徴についてご説明します。

 

ジャーマンピンシャーは、オスメスともに体高が45~50cm程度、体重が11~20kg程度で中型犬に分類されています。

体長と体高がほぼ同じスクエア形で、筋肉質で引き締まった体つきをしています。

 

小さな頭部に長い首、シワが寄った額、V字型に垂れている耳、飾り毛のない先細りした垂れ尾が特徴ですが、断耳や断尾されている個体もいます。

断耳や断尾は、ネズミに噛まれたり傷口が膿んで感染症にかかるのを防ぐために施された処置の名残のようです。

脚は細く長く、運動能力に優れています。

 

被毛については艶のあるスムースコートで、滑らかな短毛が体に密集して生えています。

毛色はブラック&タン、イザベラ&タンのほか、ディアー・レッドやレディッシュ・ブラウンといった単色個体も存在します。

近年では、フォーン&タンやブルー&タンといった、本来ジャーマンピンシャーには存在しない毛色の個体を繁殖させる動きがありますが、このような個体は先天性疾患を持つ可能性がありますので、これらの毛色の個体を購入する際は十分に気をつける必要があります。

ジャーマンピンシャー

出典:wikipedia

 

寿命

なお、ジャーマンピンシャーの寿命については、12~14歳程度と言われています。

 

性格

次に、ジャーマンピンシャーの性格についてみていきましょう。

 

ジャーマンピンシャーは陽気で活発な性格をしており、非常に賢いです。

飼い主に対して愛情深く従順ではありますが、頑固な一面もあるため時には言うことを聞かない場合もあります。

 

昔から猟犬として活躍していたことから勇敢で攻撃的なところがあり、また忍耐強く集中力もあるため番犬としても適しています。

知らない人間や犬に対して警戒しますが、飼い主家族と友好的に接する相手であれば仲よくすることができます。

攻撃性を少しでも抑えたい場合は、幼犬のうちから社会性を身に付けさせると良いでしょう。

また、甘噛みなどの癖を早いうちから直しておくことも大切です。

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ジャーマンピンシャーの値段やブリーダーは?

ジャーマンピンシャーの購入については専門のブリーダーに相談すると良いでしょう。

ただ、日本ではまだまだ馴染のない犬種であるためブリーダー自体も少ないです。

場合によっては海外から輸入することになります。

輸入となると、手続き等に時間がかかるうえ高額になることを覚悟しておきましょう。

日本国内でブリーダーから購入する場合も、子犬の価格は30~50万円と高額です。

 

ジャーマンピンシャーにこだわらない場合は、ミニチュアピンシャーのほうが比較的安価に購入することができるので、一度検討してみると良いかもしれません。

 

飼育にかかる費用

ジャーマンピンシャー

出典:wikipedia

では、ジャーマンピンシャーを飼うにはどれくらいのお金がかかるのでしょうか?

参考までに目安例としては、

・ケージ、サークル...10,000~30,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー6,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・餌、おやつ代...毎月8,000~15,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

 

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった時や避妊手術を受ける際は、その時々で医療費もかかります。

長い目で見た費用面でも、よく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

まず、ジャーマンピンシャーは賢く物覚えが良いため、しつけは比較的楽にできるでしょう。

主従関係を明確にし、褒めながらも物事の善し悪しをきちんと教えていけば非常に飼いやすい愛犬となってくれると思います。

知らない人間や他種の犬と問題を起こさないためにも、早くから社会性を身につけさせることも忘れないでください。

 

飼育する際の注意点

ジャーマンピンシャー

さて、ジャーマンピンシャーを飼育することになった場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。

 

運動量

最初に、ジャーマンピンシャーは非常に多くの運動量を必要とする犬種であるため、毎日十分な散歩を行う必要があります。

1日2回、1時間以上の散歩を心がけ、ただ歩くだけでなく軽くジョギングを加えたりすると良いでしょう。

定期的にドッグランなどの広い場所で思い切り走らせてあげることも大切です。

引き締まった美しいシルエットを保つためにも、たくさん運動させるように心がけましょう。

 

被毛のお手入れ

次に、被毛のお手入れについては短毛であるため楽です。

週に1回ブラッシングする程度で十分で、あとは月に1回シャンプーしてあげてください。

 

寒さには弱い

ただ、被毛のお手入れは楽ですが、短毛であるがゆえに寒さには弱いです。

冬場は極力暖かい室内で過ごさせ、散歩に行く際は衣服を着せるなど配慮してあげてください。

あまりにも寒い場合は耳が凍傷になってしまうこともあるので、寒い日の散歩は短時間で済ませるようにしましょう。

 

ジャーマンピンシャーがかかりやすい病気

ジャーマンピンシャー

気になる病気についてですが、ジャーマンピンシャーは絶滅の危機に瀕した際にわずか5頭から繁殖を始めたという経緯から、近親交配による遺伝子疾患を起こしやすい犬種と言われています。

特に発症しやすい病気は、遺伝性白内障や進行性網膜萎縮、股関節形成不全、拡張型心筋症などです。

 

目の病気

そして、先ほども述べたとおり目の病気も多いです。

白内障や緑内障のほか、角膜炎や進行性網膜萎縮にかかりやすい傾向にあります。

進行性網膜萎縮症とは、網膜に異常が起きて視力が低下し、最終的には失明してしまう病気です。

 

・愛犬の目が赤くなったり、目全体が膨らんできた、目が濁って見える、物によくぶつかる、目ヤニや涙が増える、頻繁に目をこする

といった症状を発見した場合は、眼疾患を疑ってみましょう。

散歩の際に、物などにぶつかることが多くなったりしたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

股関節形成不全

そして、股関節形成不全という病気にも注意が必要です。

股関節形成不全とは、太ももの骨と骨盤を結合させる股関節の形が異常である状態です。

子犬の頃は目立った症状がなく、成長とともに異常が見られ病気に気づくことが多いようです。

 

股関節形成不全になると、

・後ろ足をうまく折たためない、スキップやウサギ跳びのような動き、歩行時に腰が左右に揺れる

といった症状が見られます。

 

先天的な要因が7割を占める病気なので、ブリーダーから購入する際には親犬がこの病気にかかっていないかあらかじめ確認すると良いでしょう。

 

また、先天的なものが要因でなくても、室内犬はフローリングで滑るなどして脚を痛めることが多いです。

カーペットを敷いたり滑り止めを塗ったりして、脚の負担を減らしましょう。

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拡張型心筋症

拡張型心筋症とは、心臓がうまく収縮できなくなることで、十分な量の血液が全身にいきわたらなくなる病気です。

 

初期段階は元気がなくなって、遊んだり運動することに興味を示さなくなります。

さらに進行していくと、食欲がなくなって体重が減少したり、呼吸困難を起こしたりします。

また、お腹に水が溜まることによって腹部の膨張も起こります。

 

拡張型心筋症は死に至る危険性のある遺伝性の病気です。

突然失神することがありますので、そのような状態になったら一刻も早く動物病院へ連れていってください。

 

フォン・ウィルブランド病

また、血液の病気であるフォン・ウィルブランド病も要注意です。

フォン・ウィルブランド病とは、止血異常による出血性の病気です。

ちょっとした傷でも大量出血することがあるため、手術中や出産時は特に気をつけなければなりません。

 

まとめ

ジャーマンピンシャーはドイツ原産の中型犬で、体高47cm体重15kgほどの大きさになります。

非常に賢く頑固な一面もありますが、飼い主に対しては愛情深く従順な性格です。

また、勇敢で忍耐強く集中力もあるため番犬としても適した犬です。

 

今回紹介した病気の他にも、免疫不全を原因と推定するアトピー性皮膚炎、大腿骨の骨頭が壊死してしまうレッグペルテス病などを発症する恐れがあります。

いずれの病気も発症すると飼い主も愛犬も苦労することになるので、ジャーマンピンシャーを購入する際は必ず事前に遺伝子疾患を持ち合わせていないか確認するようにしましょう。

それでももし発症してしまった場合は、深い愛情を持って愛犬の治療に付き添ってあげてください。

 

購入価格が高額であるうえに遺伝子疾患も多いとなると、ジャーマンピンシャーの飼育をためらう方も多いかもしれません。

実際、2017年における日本でのジャーマンピンシャーの登録数はわずか15頭です。

一方、ジャーマンピンシャーを小型化したミニチュアピンシャーは3388頭と人気犬種です。

こちらも遺伝子疾患は多いとはいえ、やはり購入価格が安価であることと小型で飼育しやすいというメリットが影響しているのでしょうか。

 

ただ、ジャーマンピンシャーの筋肉質で美しい姿と凛々しい顔つきはとても魅力的です。

少しでも興味のある方は、一度検討してみると良いでしょう。

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