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シベリアンハスキーは狼みたいだけど陽気で友好的な性格!値段やブリーダーは?

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1980年代に、日本で一躍ブームとなったシベリアンハスキー。

シベリアンハスキーが登場する漫画『動物のお医者さん』を読んだという方も多いかもしれませんね。

その後、飼育の大変さから飼育放棄する人も現れるなど徐々に飼育頭数は減少しましたが、今でも一定の人気を保っています。

今回は、このシベリアンハスキーの性格や特徴、値段やブリーダー、気になる病気などについて詳しくご説明したいと思います。

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シベリアンハスキーってどんな犬?

シベリアンハスキー

シベリアンハスキーはシベリア北東部のツンドラ地帯が原産の犬種で、はるか昔この地域で生活していたエスキモーのチュクチ族によって飼育されていました。

シベリアンハスキーは、犬ぞりの牽引による人荷の運搬や狩猟犬として活躍し重宝されていたのです。

 

犬種として生み出された時期は不明ですが、祖先犬はスピッツ系と考えられています。

当時は“シベリアン・チュチース”という名前で呼ばれていましたが、シベリアやアラスカを訪れる冒険家や商人がエスキモーのことを“ハスキー”と呼んでいた、遠吠えの際の声がしわ枯れている、のいずれかの理由で“シベリアンハスキー”と呼ばれるようになったとのことです。

 

極寒の地で生き抜いてきた彼らは、アムンセン探検隊などの南極・北極探検に同伴したり、ドッグレースや犬ぞりレースで優秀な成績を収めたりしました。

そして、彼らの知名度を上げた出来事として、1925年にアラスカのノーム市でジフテリアが大流行した際、ハスキー犬の犬ぞりが氷点下50℃の猛吹雪の中、500km以上も走り抜いて血清を運び多くの人命を救ったことが挙げられます。

また、第二次世界大戦では軍の人命救助犬として活躍しました。

 

このような実績および美しい容姿や親しみやすい性格から人気が出て、シベリアンハスキーは家庭犬としても世界に広まっていったのです。

因みに、ジャパンケンネルクラブでは原産国をアメリカとしていますが、これはシベリアからアラスカに渡った後の活躍を重視してのこととのことです。

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体の特徴

それでは、シベリアンハスキーの特徴についてみていきましょう。

 

シベリアンハスキーは、体高がメスは50~56cm、オスは53~60cm程度、体重がメスは15~23kg、オスは20~28kgと大型犬に分類されています。

 

筋肉質でがっしりかつしなやかな体つきをしており、極寒の地で犬ぞりとして活躍してきただけに、豊富な皮下脂肪と長距離走行に耐えられるほどの体力、持久力を持ち合わせています。

 

アーモンド形の目、立ち耳、ブラシ尾が特徴的です。

目の色は青色や青灰色、黒色、茶色の個体が多いですが、中には左右で色が異なる“オッドアイ”という個体も存在します。

オッドアイは遺伝的な特性で病気ではないので、好んでオッドアイの個体を飼育する人も多いようです。

 

被毛については、厳しい環境に耐えられるほどの保温性と撥水性を兼ね備えたダブルコートです。

彼らの被毛は、撥水性のある長めの上毛と柔らかく密生した下毛から成り、これによって寒さから身を守ることができるのです。

被毛の色はブラック&ホワイト、シルバー&ホワイト、ブラウン&ホワイトの個体が多いですが、他にもブラック&タン、レッド&ホワイト、チョコレート&ホワイトなどさまざまな色が認められています。

中にはホワイトハスキーと呼ばれる白一色の個体もいます。

顔の模様は個体によって異なり、また成長とともに変化するので面白いですね。

シベリアンハスキー

 

寿命

シベリアンハスキーの寿命については、11~14歳程度と言われており、大型犬としては比較的長生きできる犬種のようです。

 

性格

次に、シベリアンハスキーの性格についてですが、彼らは陽気で穏やか、好奇心旺盛な性格をしています。

見た目がオオカミのようにキリッとしているので恐そうなイメージもありますが、実際は非常に友好的で子どもや他のペットとも仲良く接することができます。

 

楽天的、いたずら好きな一面もあるため、ものを壊したり飼い主にいたずらをすることがあります。

また、放浪癖があり、脱走して居心地の良い場所を見つけると帰ってこないといったこともあるようです。

 

シベリアンハスキーは警戒心が強いものの、攻撃性は低いため家庭でも安心して飼育することができるでしょう。

ただ、番犬には向かないのでその点は注意してください。

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シベリアンハスキーの値段やブリーダーは?

シベリアンハスキーを購入したいという方は、専門のブリーダーを探してみると良いでしょう。

ペットショップで販売されていることもありますが、中間業者が介入するため割高となる場合が多いです。

 

ブリーダーから購入する際の子犬の価格は、10~25万円程度です。

血統によって価格に差が出るので、良い血統の場合は30万円以上することもあります。

逆に安すぎる場合は先天性疾患をかかえていることもあるので、購入前には必ず子犬の健康状態、犬舎での飼育環境を確認するようにしましょう。

シベリアンハスキーを飼いたいけどお金はかけられない、という方は里親制度を検討してみてください。

 

シベリアンハスキーのブリーダー情報はこちら!https://www.dogoo.com/cgi/wssn/wssn_sdg.cgi?category=26husky

 

飼育にかかる費用

シベリアンハスキー

シベリアンハスキーを飼うにはどれくらいのお金がかかるのでしょうか?

参考までに目安例としては、

・餌、おやつ代...毎月15,000~30,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・ケージ...20,000~100,000円

・トイレ用品...トレー10,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった際も大型犬の医療費は高額になりがちですので、費用面でもよく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

次にしつけについてです。

シベリアンハスキーは楽天的でポジティブな性格であるため失敗を繰り返してしまう傾向にあります。

教えてもなかなか身に付かないと心配になりますが、諦めずに根気強く教え込んでいきましょう。

上手くいかなくても決して厳しく接することはせず、深い愛情を持って対応していってください。

 

飼育する際の注意点

シベリアンハスキー

さて、いざシベリアンハスキーを家族として迎え入れることになったら、どのような点に気をつけていけば良いのでしょうか。

 

運動量

まず、運動量についてですが、彼らは非常に体力があるので毎日十分な運動量を必要とします。

散歩は1日2回、1時間以上行うようにしてください。

月に1回はドッグランなどの広い場所で走らせることも大切です。

 

運動不足によりストレスが溜まるといたずらなどの問題行動が増えますので、出来る限り体を動かしてあげてください。

シベリアンハスキーは大型犬で力も強いので、散歩の際はくれぐれもリードを離さないようにしてくださいね。

 

被毛のお手入れ

被毛のお手入れについてはあまり大変ではないでしょう。

ブラッシングは週に1~2回程度で十分です。

ただ、年2回の換毛期だけは毎日ブラッシングして抜け毛を除去してください。

基本的にきれい好きで体臭も少ないため、トリミングはする必要がありません。

シャンプーは月1回程度行うと良いでしょう。

 

暑さに弱い!基本は室内飼いで

飼育環境についてですが、シベリアンハスキーは寒さには強いですが暑さには弱いです。

日本のような高温多湿な気候は苦手なので、夏場は冷房の効いた室内で過ごさせるようにしましょう。

散歩の時間帯も、朝夕の涼しい時間帯に行うよう配慮してください。

 

最後に、シベリアンハスキーの飼育において大切なことはたくさんの愛情を注ぐということです。

彼らは孤独感を感じると、仲間を呼ぶため遠吠えしたり脱走したりします。

基本的には室内で、家族と常にコミュニケーションがとれるような環境を作ってあげてください。

 

シベリアンハスキーがかかりやすい病気

シベリアンハスキー

シベリアンハスキーがかかりやすい病気についても触れておきましょう。

シベリアンハスキーは幸い遺伝性疾患が少ない犬種ですが、注意するべき病気はいくつかありますので、順番にご紹介します。

 

眼の病気

若年性白内障や緑内障、進行性網膜委縮症といった眼の病気にかかりやすいと言われています。

いずれも放っておくと失明してしまう病気です。

 

特に緑内障は緊急性があるので、

・愛犬の目が赤くなったり、目全体が膨らんできた、目が濁って見える、物によくぶつかる

といった症状を発見した場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

場合によっては外科手術が必要となってきますので、定期的に眼科検診を行い早期発見に努めましょう。

 

股関節形成不全

また、股関節形成不全や前十字靭帯断裂といった関節系の病気もあります。

股関節形成不全とは、太ももの骨と骨盤を結合させる股関節の形が異常である状態の病気です。

股関節形成不全は生後6カ月頃から発症することが多く、大型犬の場合は成長の度合いが大きく股関節に負担がかかってしまうことから発症率が高いと考えられています。

 

股関節形成不全になると、

・後ろ足をうまく折たためない、スキップやウサギ跳びのような動き、歩行時に腰が左右に揺れる

といった症状が見られます。

 

先天的な要因が7割を占める病気なので、ブリーダーから購入する際には親犬がこの病気にかかっていないかあらかじめ確認すると良いでしょう。

また、先天的でなくても滑りやすい床で生活するなど環境が悪いと発症することがあります。

室内で犬を飼育する際には、滑り止めの床材を敷くなど、関節に負担がかからないような環境を作ってあげてください。

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甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症にかかる心配もあります。

甲状腺機能低下症とは、喉にある甲状腺機能が低下してしまい、正常に甲状腺ホルモンが分泌されなくなる病気です。

 

甲状腺機能低下症はゆっくりと進行していく病気なので、毎日観察を怠らず、

・元気がなくなってきた、左右対称性の脱毛ができた、尾の毛が抜ける、皮膚の乾燥、体重の増加、寒さに弱くなる

といった異変をすぐに察知することが大切です。

日頃から愛犬の健康に気を配り、防げる病気はできるだけ防いでいってください。

 

皮膚疾患

皮膚疾患にも注意する必要があります。

被毛を不潔にしたままにしておくと、アレルギー性皮膚炎などの皮膚病を起こしやすくなります。

皮膚疾患は日頃のお手入れ方法、飼育環境によって発症する恐れがあるので、常に被毛を清潔に保ち快適に生活できるよう配慮しましょう。

 

一度皮膚病を発症すると治療が長引くことが多いので、少しでも

・皮膚のべたつき、皮膚からの異臭、脱毛、かゆみ、大量の鱗屑やフケ、皮膚を過剰に掻き毟る

といった異常がみられたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

 

いずれにしても、愛犬に何らかの異変を感じた場合はすみやかに動物病院を受診しましょう。

愛犬が健康でいるためには、常日頃から環境を整え飼い犬を観察することが大切なのです。

 

まとめ

シベリアンハスキーはシベリア原産の大型犬で、体高55cm体重22kgほどの大きさになります。

見た目は狼みたいですが陽気で友好的な性格をしており、放浪癖があったり、いたずら好きな一面もあります。

 

小型犬ブームの現在、シベリアンハスキーを身近で見かけることは少ないかもしれません。

大型犬なうえに豊富な運動量が必要といった飼育の大変さから、敬遠する家庭も多いことでしょう。

確かに、ある程度経済的、時間的余裕のある家庭でないと満足した飼育ができないかもしれません。

 

しかし、シベリアンハスキーのような穏やかで楽天的な性格の愛犬がいたら、家族全員が明るく楽しく過ごすことができるような気がします。

いまいちシベリアンハスキーの魅力が伝わらないという方は、まずは漫画『動物のお医者さん』を読んでみることをおすすめします。

 

あとは毎日愛犬とたっぷりコミュニケーションをとり、ちょっとした異変にすぐに気付いてあげられるようにしましょう。

加齢とともに病気を発症することもあります。

日頃から飼育環境を清潔に保つなど、飼い主の努力が病気の予防につながるのです。

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