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モップ犬!コモンドールの性格やしつけのポイント、注意するべき病気は?

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モップのような犬、そう例えられる犬がいます。

その名はコモンドール。

聞いたことあるという方もいらっしゃるでしょうが、日本ではまだまだ馴染のない犬です。

彼らの被毛は細く長いヒモのようで、まさにモップを被ったような状態なのです。

モップのような犬なんて、なかなか想像できないですよね。

今回は、このコモンドールの性格や特徴、飼う際の注意点や気になる病気について詳しくご説明したいと思います。

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コモンドールってどんな犬?

コモンドール

出典:wikimedia

コモンドールはハンガリー原産で、古くから牧羊犬として活躍してきました。

羊をオオカミやクマといった外敵から護衛する役割を果たしていたのです。

 

コモンドールの起源についてははっきりとしたことは分かっていないものの、祖先は10世紀頃に中央アジアに存在したクマン人が飼育していた犬であると言われています。

クマン人は遊牧民で、彼らが移動するたびに飼育していた祖先犬は各地で交雑を重ねていきました。

やがてハンガリー国境にやってきたクマン人は定住するようになり、それとともに祖先犬もこの地で牧羊犬として働くこととなったのです。

 

“コモンドール”という名の由来は、クモンという土地およびクマン人からとったという説と、“コマンダー(ハンガリー語で牧羊犬のリーダーとして働く指揮官の意)”からとったという説、そして“クマン人の犬”を表す“Koman-dor”から派生したという説があるようです。

現在でもどれが本当なのかはっきりしていません。

 

その後品種改良を重ねながら個体数を増やしていったコモンドールですが、二度の世界大戦により一時は絶滅の危険性があるほど減少してしまいました。

しかし、愛好家や繁殖家たちの努力によって、その血統を守りつつコモンドールの個体数は回復していきました。

 

現在では牧羊犬としてよりも家庭における番犬、そしてショードッグとしても活躍しています。

なお、2004年にハンガリーの国犬および国宝に指定されています。

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体の特徴

それでは、コモンドールの特徴についてみていきましょう。

 

コモンドールは体高がメスは60~70cm、オスは70~80cm程度、体重がメスは40~50kg、オスは50~60kg程度と大型犬に分類されます。

体高よりも体長が長めで、頭は大きくがっしりと長い首、長い尻尾を持ちます。

 

三角形の耳、アーモンド形の目、短い鼻が特徴ですが、なによりも特徴的なのはその被毛です。

コモンドールの被毛はモップのような長いむく毛で、羊毛のように柔らかく緻密な下毛とウェーブがかった粗い上毛のダブルコートで構成されています。

この下毛と上毛が絡まることにより、フェルト状やマット状のコードと呼ばれる細く長いヒモのような毛束が出来上がります。

 

コモンドールの被毛は、外敵の牙を通さない鎧としての役割や厳しい寒さや雨風から身を守る役割を果たします。

また、牧羊犬として働く際には羊の群れに紛れ込み目立たないというメリットもあります。

 

この毛束は幼犬の頃にはまだなく、成長とともに毛が伸びるにつれてヒモ状になっていきます。

きれいなコードが完成するまでに2~5年かかると言われています。

毛色についてはアイボリー(黄色がかった白色)の1色に限られます。

彼らの被毛のお手入れは非常に大変で、初心者にはとにかく難しいと言えるでしょう。

コモンドール

出典:wikimedia

寿命

なお、コモンドールの寿命は10~12歳と言われています。

 

性格

次に、コモンドールの性格についてですが、基本的にはおとなしい性格なので、穏やかに生活することができるでしょう。

 

ですが、コモンドールは牧羊犬として活躍してきたこともあり、非常に賢く独立心が強い犬種です。

頑固なうえに支配欲があるため、中途半端なしつけを行ってしまうと飼い主に従わなくなってしまいます。

幼犬の頃から徹底した服従訓練を行い、リーダーは飼い主のほうだと教え込む必要があります。

 

また、コモンドールは警戒心が強く、縄張り意識が強いという一面もありますので番犬には最適です。

しつけさえしっかり行えば、飼い主に対して忠誠心を示し、家族に対しても愛情深く守ってくれるでしょう。

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コモンドールの価格やブリーダーは?

もしコモンドールを飼育したいという場合は、海外のブリーダーから購入することになるでしょう。

日本には現時点で専門のブリーダーがほぼいないと言っていい状況であるため、入手方法は輸入に限られてしまうのです。

日本の環境下ではコモンドールの繁殖が難しいため、今後もブリーダーが増えることはないでしょう。

 

輸入する場合は、輸入代行業者に依頼することになると思います。

とはいえ、海外ブリーダーと直接やりとりすることもありますので、ある程度の英語の知識をつけるとともに、やりとりの中で子犬の健康状態をしっかり把握できるよう交渉していくことが重要です。

子犬の価格については、輸送費や代行業者への手数料等を含めて50万円はかかると考えておいてください。

 

飼育にかかる費用

コモンドール

出典:flickr

コモンドールは大型犬なので、飼うための設備や餌代などの費用が他の犬に比べると高額になってしまいます。

具体的な費用例としては、

・ケージ...20,000~100,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー10,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(シャンプーなど)...5,000円

・トリミング代...1回6,000~10,000円

・餌、おやつ代...毎月15,000~30,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった際も大型犬の医療費は高額になりがちですので、費用面でもよく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

次に、しつけについては前述したように少々手がかかります。

彼らは大型犬なので、成犬になってからは力で制御できなくなってしまう可能性があります。

そうならないためにも、幼犬のうちから服従訓練を徹底して行い主従関係を築き上げ、社会性も身につけさせておきましょう。

優しく優柔不断な飼い主だと従わなくなってしまうので、常に毅然とした態度で上下関係をはっきりさせていってください。

 

飼育する際の注意点

コモンドール

出典:flickr

さて、ではコモンドールを飼育することになった場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。

 

飼育環境

基本的にコモンドールは、北海道などを除き、高温多湿で暑い夏のある日本の環境には向かないと言われています。

全身を分厚い被毛で覆われているため暑さは苦手なのです。

 

また、コモンドールは大型犬であるため、十分な飼育スペースを必要とします。

十分な飼育スペースが必要という意味では屋外飼育が向いていますが、前述したように暑さに弱いため、屋外で飼育する場合は快適な飼育環境になる場所を選ぶ必要があります。

 

これらを考慮すると、都会にお住まいの家庭には向かない犬種と言えそうです。

大型犬ということもあり、コモンドールは住宅密集地よりは郊外の広々とした環境で飼育するほうが向いているかもしれません。

飼育を希望する場合は、お住まいの環境が飼育に適しているかしっかり検討することが大切です。

 

運動

運動面についてですが、コモンドールは牧羊犬であるため非常に活発に動き回ります。

散歩は1日2回、1時間程度行ってください。

また、散歩の際はただ歩くだけではなく、軽いランニングを加えると良いでしょう。

ストレスが溜まると反抗的になったりするので、時にはドッグランに連れていくなどして発散させてあげてください。

 

被毛のお手入れ

最後に、被毛のお手入れについてですが、独特の被毛であるためお手入れは非常に大変です。

彼らの被毛はコードになっているためブラシが入らないためブラッシング不可能です。

普段は手指で抜け毛をとってあげるとともに、もつれたコードをほぐしてあげてください。

汚れた箇所はその都度拭いてあげましょう。

 

被毛を清潔に保つために月1回のシャンプーはやる必要がありますが、こちらもかなり大変です。

コードを1本1本ほどくことはできないため、コードのまま丁寧にもみ洗いしてくことになります。

そして被毛をしっかり乾かすのに1~2日かかるため、根気強く行う必要があります。

乾きが不十分だと皮膚が蒸れて皮膚病の危険性も出てきますので、手を抜かずにしっかり乾かしましょう。

 

コモンドールがかかりやすい病気

コモンドール

出典:flickr

最後に、気になるのはコモンドールがかかりやすい病気です。

 

皮膚病

コモンドールは基本的には健康的な犬種ですが、独特な被毛であるためお手入れを怠ると皮膚病にかかりやすくなります。

長い毛を不潔にしたままにしておくと、皮膚病を起こしやすくなります。

被毛は常に清潔を保ち、通気性をよくしてあげましょう。

特に高温多湿な夏場は注意しましょう。

 

一度皮膚病を発症すると治療が長引くことが多いので、少しでも

・皮膚のべたつき、皮膚からの異臭、脱毛、かゆみ、大量の鱗屑やフケ、皮膚を過剰に掻き毟る

といった異常がみられたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

 

眼瞼内反症・外反症

コモンドールはまた、眼瞼内反症・外反症にもかかりやすいです。

これは被毛の長さが原因と考えられ、目に毛が入ることによって起きやすくなるのです。

普段から顔周りの毛をゴムで結んだりして、目に毛がかからないように配慮してください。

日頃から目ヤニが出てないかチェックすることも大切です。

 

胃捻転

そして、コモンドールは大型犬であるため胃捻転も発症しやすいと言われています。

胃捻転はご存知の通り大型犬によく見られる、死の危険性まである病気です。

 

食後しばらくしたら、

・お腹が膨れてきた、何度も吐こうとする、落ち着きがない、大量によだれを垂らす、腹痛

といった症状がみられた場合は、一刻も早く動物病院へ行きましょう。

 

胃捻転を防ぐために、

・食事は数回に分ける、食後しばらくは安静にする、首が水平に近い状態で食べられるようにエサ台を調整する

など、飼い主が常に気を付けていれば避けられる病気です。

大型犬を飼育する際にはくれぐれも注意してください。

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股関節形成不全

股関節形成不全とは、太ももの骨と骨盤を結合させる股関節の形が異常である状態の病気です。

子犬の頃は目立った症状がなく、成長とともに異常が見られ病気に気づくことが多いです。

 

先天的な要因が7割を占める病気なので、ブリーダーから購入する際には親犬がこの病気にかかっていないかあらかじめ確認すると良いでしょう。

 

また、先天的でなくても滑りやすい床で生活するなど環境が悪いと発症することがあります。

室内で犬を飼育する際には、滑り止めの床材を敷くなどくれぐれも注意しましょう。

 

まとめ

コモンドールはハンガリー原産の大型犬で、体高70cm体重50kgほどの大きさになります。

おとなしい性格ですが、警戒心や縄張り意識が強い一面もあるので番犬に向いています。

しかし、非常に賢く頑固なため、中途半端なしつけを行うと飼い主に従わなくなる可能性があり、子犬の頃からの徹底した服従訓練が必要です。

 

コモンドールは見た目が独特であるため、もし飼育を始めた場合は周りの方々から注目を浴びることでしょう。

大型犬という意味でもきっと迫力があると思います。

 

しかし、先ほども述べたとおり、残念ながらコモンドールは日本の気候には適さない犬種です。

北海道や東北地方北部にお住まいの方であれば問題ないかと思いますが、気軽には飼育できない犬種であることを頭に入れておきましょう。

 

いずれにしても、購入にもとても手間がかかります。

金額も高いため、どうしても飼いたいという強い意志がない限り飼育には至らないかと思います。

動物を飼育する際には、飼育環境が適しているか、最後まで責任を持って愛情を注げるかを十分に確認することがなにより大切なのです。

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