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グレートピレニーズは勇敢で番犬向きな性格!価格やブリーダー、気になる病気は?

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白いフサフサの毛に覆われた超大型犬と言えばグレートピレニーズ。

成犬になってもフワフワな毛は触り心地が良いですが、子犬の頃はまるでぬいぐるみのように可愛らしいですよね。

大型犬でありながら日本でも人気犬種であるグレートピレニーズ。

今回は、このグレートピレニーズの性格や特徴、価格やブリーダー、しつけのポイントや気になる病気について詳しくご説明したいと思います。

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グレートピレニーズってどんな犬?

グレートピレニーズ

出典:wikipedia

グレートピレニーズはフランス原産の犬種で、フランスとスペインの国境に近いピレネー山脈で牧羊犬として活躍していました。

 

日本やアメリカでは“グレートピレニーズ”と呼ばれている彼らですが、原産国フランスでは、“ル・シアン・ドゥ・モンターニュ・デ・ピレネー(Le chien de montagne des Pyrenees)”もしくは“ル・シアン・デ・ピレネー(Le chien des Pyrenees)”と呼ばれています。

また、フランス以外のヨーロッパの国々では“ピレニアンマウンテンドッグ”と呼ばれているなど、地域によってさまざまな呼び名があります。

 

グレートピレニーズの祖先は中央アジアに生息していたチベタン・マスティフという大型犬であると考えられており、紀元前6世紀頃に彼らがヨーロッパに渡ってきたことから始まりました。

ヨーロッパの国々では、古くから厳しい環境下にある山岳地帯に適応した白い犬が存在していました。

グレートピレニーズもその1種で、彼らはピレネー山脈でヤギやヒツジといった家畜をオオカミやクマなどから守る番犬の役割を果たしていました。

大きな体を生かしてたくましく勇敢に立ち向かう姿が、人々から評価されていたのです。

 

17世紀に入ると、グレートピレニーズはフランス王宮で護衛犬として飼育されるようになりました。

ルイ14世やその息子、マリー・アントワネットに寵愛されたためたちまち注目を浴び、後にフランス王宮の公式犬となったグレートピレニーズは多くの上流階級の家庭で飼育されるようになりました。

 

20世紀に入るとアメリカにも渡り、1933年にアメリカンケンネルクラブに犬種登録されます。

なお、ジャパンケンネルにおいて犬種登録されたのは1961年のことです。

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体の特徴

それでは、グレートピレニーズの特徴についてみていきましょう。

 

グレートピレニーズは当然ながら大型犬に分類されており、体高がメスは63~75cm、オスは68~80cm程度、体重はメスが40~52kg、オスが45~60kg程度にもなります。

がっしりとした体格で、体長が体高よりやや長めです。

頭は大きく、耳は垂れ耳です。

 

また、グレートピレニーズはオオカミに近い血統であるため、後ろ足に狼爪(ろうそう)と呼ばれる爪があります。

狼爪は滑り止めの役割があるため山岳地帯で生活する上では役立っていましたが、一般家庭で飼育される現代では不要のものとされています。

そのため、生まれた直後に切除されるケースもあるようです。

 

被毛については、長く分厚いダブルコートに覆われています。

寒さが厳しい環境下で身を守るため、十分な毛量が必要だったのです。

毛色は白色が一般的ですが、グレーや淡黄色、そして頭や耳、尻尾の付け根にオレンジ色の斑点が入っている個体もいます。

被毛のお手入れは大変ですが、まめにお手入れをすることによってフワフワな被毛を保ち優雅な雰囲気を出すことができるのです。

 

寿命

グレートピレニーズの寿命については、10~12歳と言われています。

 

性格

グレートピレニーズ

出典:flickr

次に、グレートピレニーズの性格ですが、彼らの性格は穏やかで飼い主に対しての忠誠心も強いですが、警戒心が強いという一面もあります。

もともと羊を守る番犬として活躍していたため、防衛能力に優れ危険に対して立ち向かっていく勇敢さを持ち合わせているのです。

 

現在は交配が進むにつれて警戒心が弱まった個体も存在しますが、飼い主を守るべく、比較的飼い主よりも先に状況判断をするというリーダーシップを持つ傾向にあるようです。

それだけ警戒心が強いとなると、他種の犬とうまくやっていけないのではと心配になりますが、基本的には穏やかな性格であるため、きちんとしつけがなされていれば他種動物とも友好的に接することができるでしょう。

 

見た目がとてもおっとりして優しそうであるためちょっと意外な性格ではありますが、飼い主を守る勇敢さを持つなんて非常に頼もしい存在になりそうですね。

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グレートピレニーズの値段やブリーダーは?

もしグレートピレニーズを飼育していたいという場合は、専門のブリーダーを探しましょう。

人気犬種であるためペットショップでも販売されることもありますが、常に販売されているわけではありません。

グレートピレニーズのブリーダーは国内にたくさんいますので、いろんなブリーダーの中から自分好みの子犬を探してみてください。

 

子犬の価格は、13~25万円程度ですが、血統などによっては40万円近くすることもあるようです。

 

ブリーダーから購入する際に注意しなければならないのは、中には悪質ブリーダーも存在するということです。

相談する際の対応をみて正しい知識を持ち合わせているかどうかを見極め、購入前には必ず犬舎見学をするようにしましょう。

 

グレートピレニーズのブリーダー情報はこちら!https://www.dogoo.com/cgi/wssn/wssn_sdg.cgi?category=04gpire

 

飼育にかかる費用

グレートピレニーズ

グレートピレニーズは大型犬なので、飼うための設備や餌代などの費用が他の犬に比べると高額になってしまいます。

具体的な費用例としては、

・餌、おやつ代...毎月15,000~30,000円

・ケージ...20,000~100,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー10,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・トリミング代...1回6,000~10,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった際も大型犬の医療費は高額になりがちですので、費用面でもよく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

しつけについては、超大型犬という点からも、幼犬のうちから徹底した服従訓練をする必要があります。

いくら賢く忠誠心が強いとはいえ、十分なしつけがなされていないと飼い主の言うことを聞かず危害を加える危険性も出てくるのです。

 

グレートピレニーズは成犬になるまで2年かかります。

その2年のうちに徹底した服従訓練、マテやフセといった行動を抑制できるしつけを完璧にさせましょう。

飛びつきも厳禁です。

 

また、警戒心が強いため、幼犬のうちからさまざまな人間や犬と触れ合わせて社会性を身につけさせましょう。

しつけが中途半端だと不幸な結果を招いてしまう恐れがあります。

もししつけに自信がない場合は、しつけ教室に通うかドッグトレーナーに相談するようにしてください。

 

飼育する際の注意点

グレートピレニーズ

さて、ではグレートピレニーズを家族として迎え入れた場合、どのような点に注意をする必要があるのでしょうか。

 

飼育環境、暑さに弱い!

まず、グレートピレニーズは超大型犬であるため、体に見合う十分な飼育スペースを確保する必要があります。

そして、彼らは分厚い被毛に覆われているため暑さに弱いです。

基本的には室内飼いで、常に空調を管理できる部屋で過ごさせるようにしましょう。

 

運動

運動については、体が大きく体力もあるため十分にさせる必要があります。

散歩は1日2回、1時間程度を理想とします。

グレートピレニーズはゆっくり歩くことを好みますので、散歩の際は無理に走らせず愛犬のペースに合わせるようにしましょう。

 

そして、何度も言いますが彼らは暑さに弱いです。

散歩は朝夕の涼しい時間帯に行うように気をつけてくださいね。

 

被毛のお手入れ

最後に、被毛のお手入れについてですが、彼らの被毛は分厚く長いため毎日のブラッシングが欠かせません。

抜け毛を十分に取り除き、被毛を清潔に保つと皮膚病予防にもなります。

白い毛は汚れやすいため、月1回はシャンプーもしてあげてください。

ただ、体も大きいため自宅でのシャンプーが難しい場合はドッグサロンでお願いすると良いでしょう。

 

グレートピレニーズがかかりやすい病気

グレートピレニーズ

最後に、気になるグレートピレニーズかかりやすい病気についてです。

いくつかありますので、順番にご紹介していきます。

 

関節や膝の病気

グレートピレニーズは股関節形成不全や膝蓋骨脱臼を発症しやすいと言われています。

体重があるため、どうしても関節や膝に負担がかかってしまうようです。

 

関節や膝に問題がある場合の症状には、

・後ろ足をうまく折たためない、スキップやウサギ跳びのような動き、歩行時に腰が左右に揺れる、足をひきずる、しゃがんだ姿勢で歩く、歩けない

といったものが見られます。

 

いずれの場合も歩き方がおかしいなどの異変が見られますので、ちょっとでも歩行にぎこちなさが見られた場合は動物病院を受診するようにしましょう。

 

また、室内犬はフローリングで滑るなどして脚を痛めることが多いようです。

カーペットを敷いたり滑り止めを塗ったりして、脚の負担を減らすようにしましょう。

 

骨肉腫

また、グレートピレニーズは骨肉腫も発症しやすいことが知られています。

骨肉腫とはご存知の通り骨にできるがんのことですが、一般的には高齢になった場合にかかりやすいと考えられています。

しかし、グレートピレニーズの場合はシニア世代から発症することも多く、進行も早いため場合によっては脚を切断しなければならない状況にもなります。

 

骨肉腫の症状としては、

・足に硬い不自然な膨らみ、足を引きずる、歩くのを嫌がる、元気がなくなり運動が減る

といったものがあります。

 

骨肉腫の予防方法はないため、とにかく早期発見が大切です。

膝蓋骨脱臼などと同じように脚をひきずるようなしぐさが見られた場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

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胃捻転

グレートピレニーズのような胸の深い大型犬は、胃捻転や胃拡張を発症しやすいと言われています。

胃捻転とはガスが溜まることによって胃が捻じれ、周りの臓器を圧迫されて壊死してしまう病気です。

血管も捻転して血流が止まり、すぐに処置をしないと死に至る大変緊急性のあるものです。

発症したらすぐさま動物病院へ連れて行き、手術を行う必要があります。

 

食後しばらくしたら、

・お腹が膨れてきた、何度も吐こうとする、落ち着きがない、大量によだれを垂らす、腹痛

といった症状がみられた場合は、一刻も早く動物病院へ行きましょう。

 

胃捻転を防ぐためには、食事に対して常に配慮しなければなりません。

具体的には、

・食事の前後1時間は無理な運動をさせずに安静にする、ドカ食いを防ぐために食事を1日3回に分ける、首が水平に近い状態で食べられるようにエサ台を調整する

といった事を気を付けるようにしましょう。

 

まとめ

グレートピレニーズはフランス原産の大型犬で、体高70cm体重50kgほどの大きさになります。

穏やかな性格ながらも警戒心が強く、危険に対して立ち向かっていく勇敢さを持ち合わせているという一面もあります。

 

フサフサの白い毛に覆われた大きなグレートピレニーズ。

その存在感は強く、思わず抱きつきたくなるような安心感もありますね。

超大型犬なうえにしつけや日々の管理もちょっと大変という部分はありますが、穏やかで勇敢な性格という面をみると、家族にいたらとても安らぎを与えてくれる存在となることでしょう。

 

ただ、それはあくまでもしつけを完璧にした場合です。

興味本位で飼育を始めたものの、上手くいかないからと言ってすぐに手放すことのないよう、飼育する場合は強い覚悟と責任感を持って接するようにしましょう。

 

また、病気を早期発見するためにも、定期検診を行うこともおすすめします。

グレートピレニーズは今回紹介した病気の他にも、皮膚病や熱中症にかかりやすい犬です。

これらは日頃の管理によって防ぐことが可能なので、愛犬が病気で苦しむことのないよう、日頃から十分にケアしてあげてください。

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