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ウィペットは美しきスプリンター!性格や飼い方、価格やブリーダーは?

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皆さんはウィペットという犬をご存知でしょうか。

恐らくドッグレースやドッグショーがお好きな方はご存じのことと思います。

ウィペットは美しくしなやかな体の持ち主で、優れた脚力を持つため、とにかく走るスピードが速いことで有名です。

日本でもひそかに人気があるウィペット。

今回は、このウィペットの性格や飼い方、価格やブリーダーについて詳しくみていきたいと思います。

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ウィペットってどんな犬?

ウィペット

ウィペットはイギリス原産の、サイトハウンド系の猟犬です。

17世紀頃、ウサギの狩猟で活躍していたグレイハウンドを祖先犬とします。

 

ウィペットは、当時の農夫たちが畑を荒らすウサギなどの小動物を退治する目的で、グレイハウンドと小型の犬を交配することで生み出されたと言われています。

その後さらにマンチェスター・テリアなどのテリア種との交配が進められ、より脚が速く狩猟犬としての闘争心を持つ犬へと改良されていきました。

この頃ウィペットは、犬が仕留めたウサギの数を競うゲームに“スナップドッグ(咬みつき犬)”として利用されていました。

19世紀頃にこのようなゲームが禁止されると、今度はドッグレースへと活躍の場を移していくこととなります。

 

その後2度の大きな戦争を経て、生き残ったウィペットは外見の美しさもありドッグショーでも評価されていきました。

現在はヨーロッパ各地、アメリカで人気のある犬種で、もちろん愛玩犬としても多く飼育されています。

日本においても、JKCの犬種別犬籍登録頭数で40位前後と、常に上位にくるほど人気の犬種のようです。

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体の特徴

それでは、ウィペットの特徴についてみていきましょう。

 

ウィペットは中型犬に分類されており、体高はメスが44~53cm、オスが47~55cm程度、体重はオス・メスともに9~14kg程度になります。

 

体つきは細身で、ボディラインは非常に美しいです。

猟犬ならではの筋肉質な体、細長い頭部、長い首に細く伸びた脚、丸みのある背と尻がとてもバランスよく人々の目を引き付けます。

背中から後脚にかけての流線型のラインがウィペットの特徴の一つです。

目は楕円形で大きく、耳は折れ耳、尻尾は細長く先端にいくにつれてより細くなっています。

 

ウィペットは脚力に優れ、一気に最高速度にもっていけるほどの力があるため、ドッグレースでは最高時速が80km近く出ると言われています。

彼らはダブルサスペクションギャロップという、前脚と後脚を揃えて動かしながら背中をバネのように使って走ることができる犬種で、その走り方はしなやかで美しいです。

“ウィペット”という名前の由来は、“鞭(ウィップ)”からきており、走り方が競走馬に鞭を入れる動きに似ていることからつけられました。

ウィペット

被毛については短毛で、硬く光沢があります。

毛色はブラックやグレー、フォーン、ブリンドル、レッド、タンなど多くの色が認められています。

また、ホワイト&ブリンドル、ブラック&ホワイトなどのミックス色も多く存在します。

 

寿命

ウィペットの平均寿命は、12~15歳と言われています。

 

性格

次に、性格についてみていきましょう。

 

ウィペットは非常に穏やかで落ち着きがあり、飼い主に対しての服従心も強いです。

滅多に吠えることがないため、住宅密集地やマンションなどでも飼いやすい犬種と言えるでしょう。

人懐っこく愛情深いところがあるため、他種の犬や子どもとも仲良く接することができます。

 

ただ、繊細な一面もありますので、しつけの際には決して厳しく叱り飛ばしたりせず、愛情を持って穏やかに接していくことが大切です。

猟犬としての負けず嫌いな気質もあるため、トレーニングの際にはものすごい集中力を発揮してくれることでしょう。

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ウィペットの値段やブリーダーは?

もしウィペットを飼育してみたいという方は、ブリーダーを探してみてください。

ペットショップで販売されることはほぼありません。

子犬の平均価格は17万前後で、血統や大きさによっては20万円以上します。

ブリーダーと相談をしながら、自分好みの子犬を探してみてください。

 

ウィペットのブリーダー情報はこちら!https://www.dogoo.com/cgi/wssn/wssn_sdg.cgi?category=132whippet

 

飼育にかかる費用

ウィペット

では、ウィペットを飼うにはどれくらいのお金がかかるのでしょうか?

参考までに目安例としては、

・ケージ、サークル...10,000~30,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー6,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・餌、おやつ代...毎月10,000~20,000円

・寒さ対策用品(ベッド、ヒーター、湯たんぽ、服など)...10,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、ケガや病気をしてしまった時や避妊手術を受ける際は、その時々で医療費もかかります。

長い目で見た費用面でも、よく考えたうえで飼うようにしてくださいね。

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しつけのポイント

まず、しつけに関しては飼い主に対しての服従心が強いため比較的苦労はしないでしょう。

注意すべき点は、先ほども述べたとおり叱らずに褒めて伸ばすということです。

体罰はもってのほかです。

ストレスを与えないためにも、優しく笑顔で接してあげてください。

 

そして、ウィペットはウサギの狩猟犬であるため顎力が強いです。

しつけが不十分だと、人や他動物に噛みついて大怪我をする恐れがありますので十分に気をつけましょう。

 

飼育する際の注意点

ウィペット

さて、もしウィペットを飼育することになった場合、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

 

運動

まず最初に、ウィペットはとにかく走ることが大好きです。

散歩は1日2回、30~1時間程度行い、ただ歩くだけではなくジョギングやボール遊びなども加えることが理想的です。

ドッグランなどで思いっきり走らせてあげることも大切です。

ただ、夢中になりすぎてぶつかったり怪我をしたりする心配もありますので、できるだけ広い場所を選んであげると良いでしょう。

 

被毛のケア

次に、被毛のケアについてはですが、ウィペットは短毛なので楽です。

基本的には蒸しタオルで体を拭いてあげる程度で問題ありませんが、光沢を保ちたいという方はまめにブラッシングしたり時々シャンプーをしてあげると良いでしょう。

 

寒さ対策

ウィペットは短毛ゆえに寒さが苦手で、暑さもあまり得意ではありません。

基本的には室内飼いとし、エアコンなどを利用して快適な環境を保ちましょう。

寒い日には衣類を着せてあげることも大切です。

特に外出時は厚手の衣類を着せるなど、寒さ対策はしっかり行ってください。

 

ウィペットがかかりやすい病気

ウィペット

そして、気になるのはかかりやすい病気です。

幸いなことに、ウィペットは遺伝性疾患が比較的少ないと言われていますが、注意すべき病気はいくつかあります。

 

口蓋裂(こうがいれつ)

ウィペットは、稀に口蓋裂にかかってしまう個体が存在します。

口蓋裂とは先天的に上顎が裂けてしまっている病気で、近親交配が原因と考えられています。

上顎が裂けていると、ミルクや離乳食をうまく食することができないため栄養不足になってしまう恐れがあります。

症状があらわれたらすぐに獣医師に相談してください。

ある程度成長したら手術をすることとなるでしょう。

 

耳介脱毛症

ウィペットは、耳介脱毛症を発症する危険性もあります。

耳介脱毛症とは遺伝性の病気で、耳の毛が一部もしくは全部抜けてしまうというものです。

1歳前後から症状が出ることが多く、原因が不明で完治もできないと言われています。

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皮膚炎

他には、アレルギー性、アトピー性皮膚炎、などが考えられます。

皮膚病は、被毛の汚れやダニなどのハウスダストなど、さまざまな要因によって発症することがあります。

愛犬自体もそうですが、居住環境も常に清潔を保つ必要があるでしょう。

 

まとめ

ウィペットはイギリス原産の中型犬で、体高50cm体重13kgほどの大きさになります。

穏やかで落ち着きがあって、飼い主に対しての服従心が強い性格です。

 

見た目が美しいだけでなく穏やかな性格で飼育しやすいウィペット。

知れば知るほど魅力を感じますね。

隣近所への配慮が欠かせない現代では、無駄吠えをしないという点も人気がある理由の一つかもしれません。

 

ただ、毎日十分な運動が欠かせないという点だけは忘れないでください。

ゆったりとした散歩の時間をとれないご家庭ではまず難しいかもしれません。

ウィペットの飼育を検討しているかたは、まず飼育環境を整えることから始めていくと良いでしょう。

 

ウィペットは遺伝性疾患が比較的少ない犬ですが、今日紹介した病気の他にも、甲状腺機能低下症、眼疾患に注意する必要があります。

いずれにしても、すぐに病気に気づいてあげられるように、日頃の観察はもちろんのこと、動物病院での定期検査も行っていくことをお勧めします。

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