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ウエストハイランドホワイトテリアは小さな番犬!性格、価格やブリーダーは?

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スコッチウイスキーのラベルやCesarというドッグフードのパッケージに起用されているウエストハイランドホワイトテリア。

日本でも愛玩犬としてお馴染の犬種で、“ウェスティ”という愛称で世界中の人々に親しまれています。

他にもテレビドラマや映画にもたびたび登場するウェスティ。

彼らの魅力は一体何なのか?

今回は、ウエストハイランドホワイトテリアの性格や価格、しつけのポイントと気になる病気について詳しくみていきたいと思います。

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ウエストハイランドホワイトテリアってどんな犬?

ウエストハイランドホワイトテリア

ウエストハイランドホワイトテリアはスコットランド原産の犬です。

19世紀頃、スコットランドで飼育されていたスコティッシュテリアやケアーンテリアなどから時々生まれる白色個体を選別して交配したことにより生まれました。

 

当時、ウエストハイランドホワイトテリアを作り出すことに大きく関わっていたのはポルタロックの領主であるエドワード・ドナルド・マルコム大佐と言われています。

そのため、このとき生み出された白色の犬は“ポルタロックテリア”と呼ばれるようになりました。

しかし、マルコム大佐がポルタロックテリアという名を好まなかったため、その後“ウエストハイランドホワイトテリア”という名が付けられるようになりました。

 

1907年にアメリカに渡ると、今度は“ローズニーズテリア”という名前で呼ばれるようになりますが、ローズニーズテリアは1908年にアメリカケンネルクラブで登録され、翌1909年に“ウエストハイランドホワイトテリア”と改称されることになったのです。

ウエストハイランドホワイトテリアは、ヨーロッパだけでなくアメリカでも人気を博しました。

もともとは狩猟犬として生み出された犬種ですが、現在では主にショードッグとして活躍し、愛玩犬としても飼育されています。

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体の特徴

それでは、ウエストハイランドホワイトテリアの特徴についてみていきましょう。

ウエストハイランドホワイトテリアは小型犬に分類されており、平均体高は28cm程度、平均体重は7~9kg程度です。

体高はややオスのほうが大きいですが、体重はほぼ変わりません。

 

もともと狩猟犬であるため、体は筋肉質でがっしりしています。

四肢は比較的短く胴も短く、体全体がスクエア型をしています。

 

目はアーモンド型で窪んでおり、耳は小さく先端が少し尖っています。

鼻先や肉球は黒色ですが、幼犬の頃はピンク色で成長とともに黒色に変化していきます。

また、顎は短く頑丈で、鋭い歯を持ちます。

これはウサギなどの小型動物を仕留めるために発達したものであり、彼らの尻尾も獲物の巣穴に潜った際に引っ張り出しやすいようにと改良されたものなのです。

ウエストハイランドホワイトテリア

被毛についてはダブルコートの硬い毛で、頭部にも密生しています。

毛色については名前のとおりホワイトのみが認められていますが、稀に黄色味がかっている個体も存在します。

 

寿命

寿命については、12~16歳です。

比較的長生きする犬種と言えるでしょう。

 

性格

次に、ウエストハイランドホワイトテリアの性格についてご説明します。

 

彼らはとにかく活発で好奇心旺盛な性格をしており、遊びが大好きです。

甘えん坊なところもあるので、飼い主の気を引くためにいたずらをするといった行動も見られます。

 

一方で、独立心が強く頑固な一面もあるため、しつけは少々大変かもしれません。

ただ、知らない人や他種の犬に対して警戒心が強いので、番犬には向いています。

 

小動物を見ると狩猟本能が目覚めて追いかけてしまうことがあるので、散歩の際はくれぐれも注意し、多頭飼いも避けたほうが良いでしょう。

しつけさえしっかりと行えば、忠誠心を持って飼い主を始め家族と良い関係性を築いていける犬種です。

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ウエストハイランドホワイトテリアの値段は?

もしウエストハイランドホワイトテリアを飼育したいという方は、ブリーダーを探してみてください。

子犬の価格は20~30万ほどになります。

ちょっと高いという方は、里親募集をしている場合もあるので、インターネット等で検索してみると良いでしょう。

 

ウエストハイランドホワイトテリアのブリーダー情報はこちら!https://www.dogoo.com/cgi/wssn/wssn_sdg.cgi?category=131westy

 

飼育にかかる費用

ウエストハイランドホワイトテリア

では、ウエストハイランドホワイトテリアを飼育していくにはどれくらいのお金がかかるでしょうか?

ざっくりとした目安例としては、

・ケージ、サークル...10,000~20,000円

・首輪、リード...3,000~5,000円

・トイレ用品...トレー3,000円+シート毎月6,000円

・滑り止めなどの床材...30,000~50,000円

・ケア用品(ブラシ、シャンプーなど)...5,000円

・トリミング代...1回6,000~10,000円

・餌、おやつ代...毎月8,000~15,000円

・狂犬病やフィラリアの予防接種など...毎年10,000~20,000円

といった費用がかかることが考えられます。

 

また、骨折などのケガや病気をしてしまった時や避妊手術を受ける際は、その時々で治療費もかかります。

長い目で見た費用面でも、よく考えたうえで飼うようにしましょうね。

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しつけのポイント

まずしつけについてですが、前述したようにウエストハイランドホワイトテリアは頑固で独立心が強いためしつけは少々難しい犬種です。

厳しく叱りつけたり無理強いをするしつけ方では、反抗的な態度をとることがあり信頼関係が築けなくなります。

できたら褒める、遊びを交えながらしつけるといったことを繰り返し行い、根気強く教えていきましょう。

 

また、逆に甘やかしてしまうとわがままになって立場が逆転してしまいます。

飼い主という立場を忘れず、毅然とした態度で接するようにしてください。

 

もう一点、しつけの際に注意すべきは咬み癖です。

ウエストハイランドホワイトテリアは顎力が強く歯も鋭いため、万が一咬まれたら大怪我につながります。

咬み癖がちょっとでも見られたらすぐにやめさせるよう、日頃から愛犬の行動をしっかり観察していきましょう。

 

飼育する際の注意点

ウエストハイランドホワイトテリア

ここで、ウエストハイランドホワイトテリアを飼育する際の注意点についてみていきましょう。

 

運動

次にお散歩についてですが、ウエストハイランドホワイトテリアは運動も遊びも大好きです。

お散歩は1日2回、30分程度行い、お散歩だけでなく遊びの時間も十分にとってコミュニケーションを図っていきましょう。

ただ、お散歩中に小動物に出くわすと追いかけてしまうことがあります。

興奮しそうになったらすぐに制止できるよう、日頃からのトレーニングが大切です。

 

暑さに弱い

また、ウエストハイランドホワイトテリアは暑さに弱い犬種なので、暑い時間帯のお散歩を避けるなどの配慮が必要です。

室内においても、熱中症にならないよう温度管理に気をつけていきましょう。

 

被毛のケア

最後に、被毛のケアについてですが、彼らの毛はダブルコートの剛毛です。

基本的には週3~4回ブラッシングを行い、月1回はシャンプーすることをおすすめします。

皮膚病にかかりやすいため、ブラッシングの際は皮膚の状態もチェックし、汚れている箇所があればタオルで拭き取るなど清潔を保ちましょう。

トリミングは2~3ヶ月に1回行っていくと良いでしょう。

 

ウエストハイランドホワイトテリアがかかりやすい病気

ウエストハイランドホワイトテリア

そして最後に、気になる病気についてご説明します。

 

皮膚疾患

ウエストハイランドホワイトテリアは遺伝的に皮膚疾患にかかりやすいと言われています。

皮膚疾患は、アトピー性アレルギー性脂漏性マラセチアウェスティ表皮形成異常(アルマジロ・ウェスティ症候群)などさまざまです。

 

脂漏症は、皮脂が過剰に分泌されてしまう病気です。

マラセチアは、正常な皮膚にもいる常在菌が何らかの理由で過剰に繁殖してしまう病気です。

ウェスティ表皮形成異常は、脂性の強い皮膚炎が悪化してアルマジロの背中みたいに皮膚が硬くなってしまうという病気です。

 

一度皮膚病を発症すると治療が長引くことが多いので、少しでも

・皮膚のべたつき、皮膚からの異臭、脱毛、かゆみ、大量の鱗屑やフケ、皮膚を過剰に掻き毟る

といった異常がみられたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

 

頭蓋下顎骨症

ウエストハイランドホワイトテリアはまた、幼犬時に「ライオンの顎」と呼ばれる頭蓋下顎骨症を発症することがあります。

頭蓋下顎骨症の場合は、

・顎を動かす際に強い痛み、下顎がはれる、疼痛、発熱、食欲の低下

といった症状が起こります。

先天的な病気で、発育障害であるため成長とともに痛みは治まっていきます。

 

肺動脈弁狭窄

幼犬時の先天的疾患としては、肺動脈弁狭窄も挙げられます。

これは、肺動脈弁とその周囲が先天的に狭くなっている病気で外科手術が必要となります。

 

この病気の場合は、

・疲れやすく元気がない、乾いた咳をする、呼吸が荒く苦しそう、腹水、失神、手足のむくみ

といった症状が見られます。

軽症の場合はまったく症状があらわれないこともありますが、重症の場合は早期に死亡してしまうこともあります。

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レッグ・ペルテス・パーテス病

もう一つ、ウエストハイランドホワイトテリアがかかりやすいと言われているのはレッグ・ペルテス・パーテス病です。

これは、股関節を形成している大腿骨頭への血流が悪くなることにより、大腿骨頭の組織が変形したり壊死してしまうという関節の病気です。

 

ウエストハイランドホワイトテリアを含む小型犬で発症することが多いと言われ、その原因ははっきりわかっていませんが遺伝的なものではないかと考えられています。

徐々に悪化していく事もあるので、歩くときに足を引きずる、などの症状が見られたら、早めに病院へ行きましょう。

 

まとめ

ウエストハイランドホワイトテリアはスコットランド原産の小型犬で、体高28cm体重9kgほどの大きさになります。

活発で好奇心旺盛な性格をしていて、いたずら好きな一面も見られます。

また、独立心が強く頑固でもあるため、しつけは少々大変な犬かもしれません。

 

上記で述べたように、ウエストハイランドホワイトテリアには厄介な遺伝的疾患が多いように思われます。

今回紹介した他にも、異所性尿管、白内障、外耳炎などかかりやすい病気があり、とにかく常日頃から愛犬の健康に気を配ることが大切になります。

 

しかし、そんな大変さも忘れてしまうくらいの魅力が彼らにはあります。

真っ白な被毛に愛らしい顔、元気な姿を見ると、思わず飼ってしまいたいと思う方も多いことでしょう。

 

どんな犬種であれ、飼育するには深い愛情と責任が必要になります。

自分が飼育できるかを事前にじっくり検討し、決断したら強い覚悟を持って家族に迎え入れてあげましょう。

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